Coral Dev Board をつかう
開封してみました編
AICoral
2019-6-4 0:00 JST

ちょっと時間がたってしまったのですが Coral Dev Board を入手したので使ってみた報告をします。

Coral Dev Board(左) と Rassberry PI(右)
サイズはねじ穴の位置まで同じに合わせてあるようです。

Google が放つ IoT 向け AI エンジン

詳しくはデータシートを参照してほしいとおもいます。i.MX 8M SoC(A53 x 4 + M4F) の PCIe バス上にGoogle の IoT 向けのアクセラレータである Edge TPU (Tensor Processing Unit)が搭載された小型ボード(SoM)とその他もろもろの IO を載せた開発プラットフォーム、それが Coral Dev Board です。TPU の前に Edge という言葉がついているところが味噌です。

以前からある TPU は Cloud TPU と名称変更したみたいです。Cloud TPU も Google が作った機械学習用のカスタム設計の ASIC で、Google のデータセンターにびっしりしきつめられていて(たぶん)、クラウドの環境を通して誰でも気軽に(資金さえあれば)その恩恵を受けられます。ターゲットはAI(機械学習)です。特に学習する際に膨大に必要になるかもしれないリソースを提供してくれています。AI の行列計算に必要な精度をキープしつつその高速化に特化した専用 ASIC です。

Edge TPU は端末側(Edge)で推論を行うために設計された専用 ASIC です。「小規模で低消費電力のフットプリントで高いパフォーマンスを実現」と謳われています。確かに手元にある Coral Dev Board はいわゆる名刺サイズで(冷却ファンがあるため高さはある程度あります)非常にコンパクトです。低消費電力とは 5V 3A 程度の事を指しているようです。従来のこの手のボードとしては必要とされる消費電力はちょっと高めですがパソコンの中に搭載している GPGPU に比べると段違いに低消費電力です。

開封してみます。今回はここまでです。

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