Spice を少々
2022-8-20 19:02 JST
KiCad で NchMOS の FET をシミュレーションしてみた。内部で ngspice を使っているらしい。
KiCad でシミュレーション
まず、FET の回路図を書いてシミュレーション用の VDC と VPWL を配置する。さらにグランドを示す 0 を接続する。NchMOS の FET と グラウンドの 0 はMakeLSI が用意した部品。
やろうとしていることはCQ のサイトにある情報の再現。
KiCad で ngspice でのシミュレーションをするときは、回路図に.includeでモデルをインクルードして.tranも書いておく。与える電圧もシンボルに付随するテキストだったりする。ちょっとださい。
結果をビジュアルですぐに見れるのは良い。CQ 出版の記事通り。W を 2u, 6u, 17u で試すと予定通り W の値が大きいほど流れる電流が多くなった。
ついでにコンパレータのシミュレーション
ついでに検索していたらみつかったコンパレータのシミュレーションもしてみる。きれいに波形が整形されていくさまが見て取れる。結構面白い。
ビジュアルで見ることができるのは便利だが、ちょっと修正して、、、なんてのは KiCad では不便。netlist を KiCad で吐き出して、それを ngspice で読み込んでsourceそしてrunすればシミュレーションできるみたい。そのほうが Linux 的には便利かな。
リンク集
CQ 出版の NchMOS の W を変更したときの電流の違いについて 記述があるページ。
lisp で回路関係の断片的なプログラムを書いている人のページ
たまたま見つけた Comparator の回路図
xschem という回路図エディタ。ソースからインストールしてみたが 使い方がよくわからなかった。 シンボルやモデルの設定とかしないといけないのだと思う。